プラトー地区のローリエ通りのパブ兼ブリュワリー、Dieu du ciel!

藤田にこ『食ッキング・食っきんぐ』

喉越しの快感を比較するに、やはりビールに勝る飲み物はありません。夏の風物詩の一つがビールなのは、日本も、そしてこ こモントリオールも同じ。ケベック州には日本のビール会社も進出していますが、一方で地ビールも根強い人気があります。

プラトー地区のローリエ通りのパブ兼ブリュワリー、Dieu du ciel!。1998年のオープン以来、いつ訪れても大勢の人で賑わっています。店名のDieu du ciel!は直訳すれば「空の神」。でも最後に「!」がついてますから、この表現は驚いた時の「おや!」「まあ!」に相当します。そして、このお店のきめ 細やかな味わいのビールを口にすると、やっぱりこの「おや!」が思わず口から飛び出してくるのです。

麦芽を発酵させて作るのがビール。Dieu du ciel!では何十種類ものビールが製造されています。その中からその日に提供できるビールを黒板メニューに書き出すのがDieu du ciel!流。世界各地の地ビールと提携したり、珍しい材料を取り入れたりと、グローバルなビール体験を約束してくれます。

日本の山椒やユズを使ったビールもあるかと思えば、日本語の名前を冠したビールも。「お茶目なビール」「お疲れ様」「う まみ」などは全てビールの名前です。日本の志賀高原ビール「一石二鳥」はここでも大人気!

「ハイビスカスのロゼ」なるビールはお店の看板ビール。2007年の世界ビール大会で金賞に輝いた逸品。トロピカルなハ イビスカスの香りがほのかに白ビールに移り、柔らかい味わいを約束します。「ディスコ・ソレイユ」はキンカン入り。「パイエン ヌ」はシンプルな黄金ビール。「ヴァンド・プラトーの白」ビールは、ベルギーの醸造者とのコラボレーション。
「味見サイズ」なる小さめのグラスで数種類のビールを頼むのも、あれこれ楽しみたい欲張りな私にぴったりです。Dieu du ciel!で、席についてさあ乾杯!

 「ビールというものは、神が我々を愛し我々に幸せでいてほしいと願っている証拠である」(フランクリン)

http://www.dieuduciel.com/fr/accueil.php